日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.246

障害者スポーツの充実

第246号では、東京2020パラリンピック競技大会の開催を踏まえて、「障害者スポーツを、どのように充実させていけば良いのか」を考えるための特集号としました。指導する上で参考としていただけるように、学校や地域における具体的な取組を紹介するようにしました。
実践報告には、児童生徒それぞれの障害の状態が違っていたとしても、主体的にスポーツに取り組める工夫や手がかりが盛り込まれています。
池部氏には、パラリンピックの父と称されるヴィッヒ・グットマン博士、日本のパラリンピックの父と称される中村裕博士、そして、現在「太陽の家」が取り組んでいるスポーツ活動について報告していただきました。
本特集の実践報告や事例報告をヒントとして活用していただき、学校と地域が一体となり、障害者スポーツがさらに発展していくことを願っています。

(落合 正彦)

 

・巻頭言
障害者スポーツとの出会い
和田  旺
サニー・けあサポート

・論説
特別支援学校の体育・スポーツの現状と課題
三浦 浩文
東京都立八王子東特別支援学校長

障害者スポーツとアダプテッド・スポーツ
松原  豊
筑波大学体育系教授

・実践報告
生涯を通じて運動に親しむ素地を育む体育指導
佐々木高一
筑波大学附属桐が丘特別支援学校教諭

主体的に表現する創作ダンス
「世界に一つだけの表現」を目指して
奥村 由夏
東京都立町田の丘学園教諭

ハンドサッカーを通した交流学習の取組
田平 博一
宮崎県立清武せいりゅう支援学校教諭

・事例報告
太陽の家と障がい者スポーツの歩み
ー過去、現在、そして未来へー
池部 純政
社会福祉法人太陽の家係長


・連載講座 肢体不自由教育の歩み(2)
戦時下の教育から「養護学校教育の義務制」の実施へ
三室 秀雄
東京学芸大学教職大学院特命教授
(元東京都立光明特別支援学校長)
・呼吸リハビリテーションの基礎知識 2
重度重複障害児の呼吸障害の基礎知識
花井 丈夫
医療法人 拓 能見台こどもクリニック 理学療法士
・ちょっといい話 私の工夫
受け取って!受け取って!
僕の名刺―働くことを目指して―
大林 弘和
豊田市立豊田特別支援学校教諭
・特別支援教育の動向
「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」の概要
及び令和二年度特別支援教育関係予算の概要
菅野 和彦
文部科学省初等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官
・各地の特別支援教育〈北海道〉
広域・分散だからできること
柏木 拓也
北海道教育庁
特別支援教育課課長補佐
・図書紹介
『特別支援教育のステップアップ指導方法100
―子供の自己理解・保護者の理解を促すためのアプローチ―』
『「自立活動の指導」のデザインと展開
―悩みを成長につなげる実践32―』
・お知らせ
令和元年度 事業・会計報告
令和2年度「第37回障害児摂食指導講習会」と
「第44回日本肢体不自由教育研究大会」の中止について
■次号予告
■編集後記