日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.251

ICT活用の最前線

 2020年は全国的に休校措置がとられ、子供の学習保障が全国的に急務となりました。第251号では、「ICTの活用はどこまで進んできているのか」「これまで活用されてきた教材・教具とともに、どのようにICTが取り入れられているのか」を紹介する契機と捉えて、特集いたしました。

 論説での次の指摘には、とても考えさせられました。教員や支援者が新しい機器の活用方法にとらわれ、それまで使われていた支援機器の活用を十分に検討したのか、という問題提起です。新しい機器・技術に頼るだけではなく、目の前の子供に本当に必要な支援を考えることは、今もこれからも変わらないことに、改めて気付きました。

 また、実践報告では、学習保障のあり方を学ぶことができました。双方向型遠隔授業とオンデマンド遠隔授業の二つの方法から遠隔授業の具体的な手立てについて言及していただきました。

 本特集号をぜひ同僚の先生方と共有し、指導の充実につなげていただけるよう願っています。

(落合 正彦)

 

・巻頭言
ICT機器で社会とつながり、夢を実現させる
佐藤 友哉
訪問カレッジ@希林館 学生


・論説
ICT機器を活用した授業づくり
青木 高光
国立特別支援教育総合研究所主任研究員

肢体不自由教育におけるICT活用で大事にしたいこと
―ICT活用の最前線はどこにある?―
杉浦  徹
東北福祉大学教育学部准教授


・実践報告
「つながる学び」を実現する特別支援学校における社会科遠隔合同授業
新  洋子
筑波大学附属桐が丘特別支援学校教諭

いつもそばにいるよ
―重度・重複障害のある子供たちの遠隔授業―
矢島  悟
長野県伊那養護学校教諭

自立活動を主として指導する教育課程で学ぶ生徒の視線入力を活用した国語科の指導
山口 拓哉
福岡市立今津特別支援学校主幹教諭

手作り教材・教具とICT機器を活用した個に応じた指導
鈴木 章裕
横浜市立上菅田特別支援学校教諭
・連載講座 多様な障害に対応する特別支援教育の基礎(2)
知的障害教育の基礎・基本
坂本 征之
国立特別支援教育総合研究所主任研究員
・肢体不自由児の経年的変化の基礎知識 2
脳性まひ児の経年的変化 その2
渥美  総
東京都府中療育センター 小児科医長
・ちょっといい話 私の工夫
リライト教材を使用した「みる・きく」の学習
―原作の味わいを大切にして―
井口あつ子
新潟県立吉田特別支援学校教諭
・特別支援教育の動向
「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」報告
及び令和三年度特別支援教育関係予算の概要
菅野 和彦
文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課
特別支援教育調査官
・各地の特別支援教育〈岡山県〉
岡山県の肢体不自由教育の取組
平垣良志久
岡山県立岡山西支援学校
副校長
・図書紹介
知的障害のある子どものための国語、算数・数学「ラーニングマップ」から学びを創り出そう
本人参加型の「自立活動の個別の指導計画」 ―理解度チェックと指導計画の様式―
■お知らせ 令和二年度 事業・会計報告
■次号予告
■編集後記