肢体不自由教育 No.252
障害が重度の子供の授業と評価
本号は、障害の重い子供の授業と評価について特集しました。肢体不自由教育に携わる先生方は、障害の重い子供の質の高い学びのために、日々の授業づくりにおいて、様々な工夫をされていることと思います。
改訂された学習指導要領では、障害の重い子供の学びについて、弾力的な教育課程を編成することができるとしながらも、教科も自立活動も学ぶことが大事にされています。子供の様子を丁寧に把握し、適切な目標や内容を設定できる専門性が求められています。
本号の巻頭言や論説では、授業づくりのこつ、学習指導要領に基づいた質の高い学びに向けた授業づくり、そして教科指導における目標設定と評価について解説いただき、障害の重い子供の授業における重要な観点を学ぶことができました。実践報告では、障害の重い高等部生徒への古典を取り扱った国語の授業実践、自立活動の指導における目標設定と評価の取組、学習評価を教育課程や授業の改善につなげる取組など、様々な視点からの大変真摯な取組を報告いただきました。
本特集が障害の重い子供の授業づくりに携わる先生方の目に留まり、子供たち一人一人の豊かな学びにつなげていただけることを願っています。
(柳沼 佑介)
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