日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.256

体験的な活動の工夫

  肢体不自由児の指導に当たっては、なぜ体験的な活動が重視されているのでしょうか。本特集号では、体験的な活動の意義や指導の在り方を改めて整理し、紹介することを目指して編集しました。

 巻頭言では、新型コロナウイルスの感染状況などに鑑み、コロナ禍での学校教育での体験活動の在り方についても論じていただき、そのポイントについて学ぶことができました。

 論説では、学校教育法と学習指導要領において、体験的な活動がどのように規定されているか、体験的な活動を体系的に理解することができました。また、コロナ禍を受けて、ICTを活用した体験的な活動が様々に工夫されてきたと思いますが、「児童生徒が体験しているのは何か」という指摘には、一教員としてヒヤリとしました。

 実践報告では「各教科の特質と障害特性を踏まえた体験的な活動」という視点から、実物教材による工夫とICT機器を活用して学習する場面をバランスよく取り入れることの大切さを学ぶことができました。

 本特集号をぜひ周りの先生方と共有し、日々の指導に活用していただければと思います。

(落合 正彦)

 

・巻頭言
これからの肢体不自由教育における体験的な活動
堀江 浩子
東京都立花畑学園学校長


・論説
肢体不自由教育における体験的な活動の意義と指導の在り方
菅野 和彦
文部科学省初等中等教育局視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官

肢体不自由のある児童生徒の体験的な学習におけるICT活用について
杉浦 徹
東北福祉大学教育学部准教授


・実践報告
アプリケーションを活用した「綴る」実践
渡部 寛子
福島県立郡山支援学校教諭

各教科の特質と障害特性を踏まえた体験的な活動(高等部・数学)
益永 和
高知県立高知若草特別支援学校教諭

理科の特質と障害特性を踏まえた体験的な活動としての中学部宿泊学習での野外活動
小山 信博
筑波大学附属桐が丘特別支援学校教諭

タブレット端末を活用した音楽科における体験的な活動の実践
細谷 鈴奈
東京都立鹿本学園教諭
・連載講座 特別な配慮や支援が必要な子ども(2)
不登校―「学校がつらい」を子どもの目線から考える―
竹内 麻子
愛媛大学教育学部特別支援教育講座 助教
・〈基礎知識〉 生涯学習の基礎知識2
社会教育としての障害者訪問学級40周年を超えて
名取 潮子
日野市障害者訪問学級代表
・ちょっといい話 私の工夫
高等部の生徒と筑波大学附属桐が丘特別支援学校との遠隔合同授業について
―肢体不自由の生徒の実態に応じた授業の工夫―
唯 健人
北海道手稲養護学校教諭
・特別支援教育の動向
特別支援教育を担う教師の養成、採用、研修等に係る方策
及び令和四年度特別支援教育関係予算の概要
菅野 和彦
文部科学省初等中等教育局視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官
・各地の特別支援教育〈山口県〉
山口県の肢体不自由教育の取組
杉原 大輔
山口県立山口南総合支援学校 教頭
・図書紹介
よく分かる! 自立活動ハンドブック第一巻〜第三巻
「指導すべき課題を導く」「指導を計画する」「指導をよりよいものへ」

障害のある子供の教育支援の手引
〜子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて〜
■次号予告
■編集後記