日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.259

創意工夫による授業づくり

 本号の特集「創意工夫による授業づくり」の編集を担当し、とても悩みました。あらためて「創意工夫」って何だろう?≠ニ。自分自身の中で明確な答えを出せないままで、編集作業が始まってしまいました。

 そのような中、「授業を実践する時に忘れてはならないのは、子供の願いや思いに耳を傾けること」という本号巻頭言の言葉に出会いました。

 実践報告では、国語、算数・数学、そして自立活動での創意工夫について紹介していただきました。論説では、そのために必要な授業改善の視点、そして肢体不自由の理解と指導法に関して解説していただきました。届いた原稿1つひとつを目にするごとに、日々子供と丁寧に向き合い、真摯に研鑽を重ねてこられた先生方の歩みや姿が心に思い浮かびました。

 編集作業を通して、私が幸せに感じるのは、そのような先生方と出会えた時です。

 今回の特集を通して、私自身も創意工夫しながら日々の授業づくりに取り組んでいきたい、という思いを強くしました。

 本特集号に寄稿された皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

(柳沼 佑介)

 

・巻頭言
授業づくりにおける創意工夫
片山 由美
神奈川県教育委員会教育局支援部 特別支援教育課専門員
(前神奈川県立三ツ境養護学校長)


・論説
「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善
長沼 俊夫
日本体育大学体育学部教授

授業づくりに必要な肢体不自由の理解と指導法
加藤 隆芳
筑波大学人間系客員研究員


・実践報告
国語の授業づくりにおける創意工夫
―☆本(文部科学省著作教科書)の活用―
椎名 久乃
東京都立小平特別支援学校指導教諭

数学の授業づくりにおける教材・教具の工夫
―高等部重複生徒の「数と計算」領域の指導―
木 正敏
羽陽学園短期大学専攻科福祉専攻非常勤講師
前山形県立ゆきわり養護学校教諭

算数の授業づくりにおける創意工夫
石川 茜
岩手県立盛岡となん支援学校教諭

自立活動の指導の継承
― OJTによる取組の一例 ―
徳永 光真
静岡県立吉田特別支援学校教諭

・連載講座 個別の指導計画の作成と活用(2)
授業づくりとのつながりを促す視点
尾ア 至
前千葉県立桜が丘特別支援学校 教頭
・〈基礎知識〉 生涯学習の基礎知識5
障害の重い人の生命育む生涯学習を!
〜生涯学習の機会と場を広げるためのノウハウは〜
飯野 順子
NPO法人地域ケアさぽーと研究所 理事長
・ちょっといい話 私の工夫
自分の「したいこと」をよりわかりやすく伝えるために 〜PATHミーティングをとおして〜
首藤 淳文
大分県立新生支援学校教諭
・特別支援教育の動向
第68回全国肢体不自由教育研究協議会(兵庫大会)の報告
小寺 英樹
第68回全国肢体不自由教育研究協議会 兵庫大会実行委員長
尼崎市立あまよう特別支援学校長
・各地の特別支援教育〈長崎県〉
長崎県の特別支援教育に関係する近年の動向
廣瀬 雅次郎
 長崎県教育庁特別支援教育課 指導主事
・図書紹介
発達に遅れがある子どものためのお金の学習

特別支援教育における学校・教員と専門家の連携
 障害のある子供への支援を専門家と共に進めるために

かゆいところに手が届く 重度重複障害児教育

■次号予告
■編集後記