肢体不自由教育 No.262
キャリア発達と支援
学校では今日の社会の変化に対応したキャリア教育が求められています。巻頭言では一人一人の人生の歩みに寄り添っていくことの尊さを教えていただき、論説では、キャリア・パスポートという用語の導入の経緯から目的、そして活用のポイントについて解説いただきました。また、実践報告では、キャリア・パスポートの実際の活用についての実践、学校全体としてのキャリア教育の取組、そして重度・重複障害のある生徒のキャリア発達支援の実践を、それぞれ大変丁寧に報告いただきました。一つ一つの報告から、子供と「対話」を続け、子供の「内面」や「思いや願い」に大事に向き合っていくことの大切さを改めて強く感じました。
これからの社会は、テクノロジーの発達によって肢体不自由のある方の可能性も、より一層豊かに広がっていくことと思います。だからこそ本号でご執筆いただいた先生方のように、対話を続け、自分自身が学び成長しながら子供の人生を応援していく、伴走者としての教師でありたいと感じました。
本号が、子供と共に歩むことを願う先生方の目に留まり、日々の指導に活用されていくことを願っています。
(柳沼 佑介) |