日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.266

学校の安全を高める

 2024年は、能登半島地震から始まり、台風やその影響を受けた豪雨など自然災害に対する対策や備えを考える年になりました。子供たちの安全は守れているのか、改めて学校安全を振り返る機会になったことと思います。

 年明けに起きた能登半島地震から得られた教訓を杉江先生に報告いただきました。教職員や保護者と一丸となり、改めて学校の安全を見直していく大切さを教えていただきました。

 菅野先生の論説では、学校安全にかかる全体像と教育課程の編成について分かりやすく示していただきました。冨永先生の論説では、熊本地震の本震を学校で被災した実体験から、安全管理の見直しを図った取組を紹介していただきました。

 学校の安全を高める方策は多岐にわたりますが、今回の実践報告では、防災教育や防災に関する安全管理を実践した3例を取り上げました。「ここの学校ではこんな取組している」と各学校で話題にしていただき、学校安全の見直しのヒントになればと思います。

 今回の編集に携わり、他人事とは思えず「何とかしないと」という気持が大きくなりました。学校の安心・安全は守るものですが、努力しないと守れません。だからこそ、先生方で確認しながら守っていくことが大事なんだと強く思いました。

(山田 康朝)

 

・巻頭言
能登半島地震が教えてくれたこと
杉江 哲治
石川県立いしかわ特別支援学校長


・論説
特別支援学校における学校安全の展開
菅野 和彦
文部科学省初等中等教育局視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官

子どもの命を守る学校安全管理
―熊本地震の経験を通して―
冨永 佐世子
熊本県立熊本かがやきの森支援学校長


・実践報告
生活指導における防災教育
橋 昭博
東京都立墨東特別支援学校主幹教諭

防災安全計画に基づく防災安全教育の推進
實方 政美
千葉県立長生特別支援学校教諭

課題解決と実効性のある防災マニュアル作成
熊澤 直輝
静岡県立中央特別支援学校教諭


・学校での安全確保
学校での日常的な安全確保と実際 ―生活安全の視点から―/
車いすの安全と点検/補助具や教材・教具の安全と点検/
排泄指導時の安全と点検/教室内・廊下の安全と点検/給食時の安全と点検


・研究大会報告
第48回日本肢体不自由教育研究大会を終えて
西川 公司
大会会長(特定非営利活動法人 日本肢体不自由教育研究会理事長)
・連載講座 障害の重い子供のコミュニケーション指導 (3)
動作でのコミュニケーションと言語によるコミュニケーション
三室 秀雄
元東京学芸大学教職大学院特命教授
・〈基礎知識〉 初期の育ち(感覚と運動)の理解と支援の基礎知識 3
モノにかかわる過程を支援する
冨澤 佳代子
淑徳大学発達臨床研究センター研究員
・ちょっといい話 私の工夫
スイッチ一つで広がる子どもたちの可能性
田中 優貴
神奈川県立金沢支援学校教諭
・特別支援教育の動向
第67回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会
PTA・校長会合同研究大会(石川大会)
有吉 万里矢
全国肢体不自由特別支援学校 PTA連合会会長
・各地の特別支援教育〈静岡県〉
静岡県の特別支援教育と肢体不自由教育
本杉 和美
静岡県教育委員会特別支援教育課指導監
・トピックス
「第41回障害児摂食指導講習会」報告
武井 純子
元東京都立墨東特別支援学校
・お知らせ
本研究会評議員を委嘱

令和5年度 事業・会計報告
特定非営利活動法人 日本肢体不自由教育研究会
■次号予告
■編集後記