日本肢体不自由教育研究会
 

肢体不自由教育 No.271

教科指導の展開―音楽、図画工作・美術、体育―

 特集テーマである「教科指導の展開」は、学校教育の基本のきです。そうは言っても、様々な理由に直面して授業づくりの難しさを実感している読者の皆さんもいることでしょう。

 なお、授業づくりは3つの仕事、@授業を構想する、A授業を展開する、B授業を振り返るがあります。

 本号では、授業の構想と展開にかかわる指導上の留意事項として、巻頭言と論説において各教科としての見方・考え方や、指導内容、方法等を中心に解説していただきました。また、実践報告では、様々な課題を抱えながら、授業を構想し、展開をした実践をまとめていただきました。

 執筆者7名それぞれの論考から、授業づくりの要諦は「できない・やれない」のではなく「どうすればできるのか」の探求であることを読み取りました。そして、授業づくりは、共感力と創造力が必要な営みであることも分かります。学びに満ちあふれた授業であるならば、大人も子供も自己効力感を高めていくことができるでしょう。

 本号が、学び合いの構築に向けた手がかりとなればうれしく思います。

(尾ア 至)

 

・巻頭言
子供の学びを深める指導 ―音楽、図画工作・美術、体育・保健体育について―
西垣 昌欣
筑波大学附属桐が丘特別支援学校長


・論説
音楽における教科としての見方・考え方と肢体不自由教育における指導の工夫
尾ア美惠子
千葉県立大網白里特別支援学校教諭

図画工作・美術における教科としての見方・考え方と
肢体不自由教育における教科観・指導観
池田 吏志
広島大学大学院人間社会科学研究科教授

・実践報告
体育・保健体育における教科としての見方や考え方と
肢体不自由のある児童生徒への指導の工夫について
曽根 裕二
大阪体育大学教育学部准教授

・実践報告
音や音楽、芸術文化と豊かに関わる資質・能力の育成を目指した授業づくり
―障害の重い児童の教科指導と高等部生徒の協働的な学びの発展―
村濱りさ子
織田 英里
石川県立いしかわ特別支援学校教諭

重複障害学級に在籍する中学部生徒の表現力を支える美術の授業づくり
柴田 洋佑
広島県立福山北特別支援学校教諭

生徒の学習意欲を大切にする体育の授業づくり
―武道の実践を通して―
馬場 亮太
横浜市立上菅田特別支援学校教諭

・連載講座 障害のある子供のデジタル端末の利用と留意点 (4)
障害のある子供の最新技術への対応と留意点
新谷 洋介
金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科教授
・障害児福祉の基礎知識 4
現状の福祉制度と今後の障害児支援について
―子どもの権利擁護―
岡ア 俊彦
こども家庭庁支援局障害児支援課移行支援専門官
・ちょっといい話 私の工夫
「できること」をサポートし、みんなで「できた」を実感する図画工作科
―やすらぎのジオラマづくりをとおして―
結束 明広
茨城県立つくば特別支援学校 指導教諭
・特別支援教育の動向
第71回全国肢体不自由教育研究協議会(北海道大会)の報告
高木 美穂
第71回全国肢体不自由教育研究協議会北海道大会実行委員長
北海道真駒内養護学校長
・各地の特別支援教育〈和歌山県〉
和歌山県の肢体不自由教育
溝端 英二
和歌山県立和歌山さくら支援学校 校長
・図書紹介
事例から学ぶ小・中学校特別支援教育サポートブック

社会に参加する力を育む年間指導計画・単元開発
 障害の重い子供のための各教科の授業づくり2

教育現場ですぐに役立つ肢体不自由教育の手引書
 〜肢体不自由児の生理・心理・病理から教育課程までこれ一冊で〜

・お知らせ
本研究会の解散と事業展開の停止について

西川 公司
特定非営利活動法人 日本肢体不自由教育研究会 理事長
■編集後記