本書の内容は、視覚支援とAAC(拡大代替コミュニケーション)の考え方に基づいて編集されていて、障害児のコミュニケーション支援のためのシンボル「ドロップス」の使い方の具体的な活用方法や作製方法に内容をしぼって紹介しています。そのため、すぐに授業で活用できるものが、カラー印刷で読みやすく掲載されています。付属のCD=ROMには1,000種類のドロップスシンボルが入っていて、パソコンでも活用できるので、とても役に立ちます。付属CD−ROMには、以下のファイルが収録されています。
「オリジナル」:1,000語のドロップスがすべて納められています。
「背景透過」:ドロップスの背景の白い部分をすべて透明にしたものです。こちらのデータは画像を重ね合わせて使う時に便利です。
「白黒」:ドロップスの色を抜き、線のみにしたデータです。事物の色違いヴァージョンを作る時に使います。「索引」がエクセルのデータになっています。
「保健行事手順表」:学校で行われている主要な保健行事を手順表にしてあります。
「フェイスキット表情集」:フェイスキットで作成できる表情データ220種を収録しています。
また、「ドロップレット・プロジェクト」のホームページでは、ドロップスの紹介の他、活用上便利なソフトウェアも提供しています。第2章には「ドロップスをさらに便利にするソフトウェア」の紹介等がありますので、興味のある方はぜひホームページをご覧ください。
(東京都立北特別支援学校 谷田部 禎章)
|